桝本市政12年─同和行政の無惨な後遺症 〈同和〉という病い(6)
2007年10月16日、桝本頼兼京都市長の「不出馬表明会見」が市役所内で開かれた。市長は1996年の初当選以降を振り返り、「政策についてはほぼ100%近く達成できた」と誇る一方、話題が京都市職員の犯罪・不祥事問題に移ると、「うみを出し切りたいと対応してきた。市民のみなさんに心から申し訳なく思う。非常に寂しい、情けない思いをしている」と顔をこわばらせて語ったという。No.158 2008.8.1
早くも頭もたげる「うやむや」体質 〈同和〉という病い(5)
市職員の犯罪・不祥事で迷走を続けた2006年度の京都市だったが、いまだその泥沼から抜け出すことができないでいる。4月26日に開かれた「信頼回復と再生のための抜本改革大綱」推進本部会議で、桝本頼兼市長は、これまでの断固とした指導の結果、「京都市の問題職員はゼロになった」と成果をたたえた一方、「事なかれ主義を一掃し、ウミを出し切ったと言える状態ではない」ことも指摘した。No.157 2008.7.25
奪われた人事権と売買された採用枠(下)〈同和〉という病い(4)
京都市が運動団体に人事権を委譲したことによって、どんな状況が生まれてしまったか、二、三事例を紹介しておきたい。人事権を掌握した運動側は、いったいどのような人物を市職員として送り込んできたのか。労働意欲や公務員としての適性などが重視されていたわけではなかった。今日同様、同和選考採用者の不祥事──婦女暴行、覚せい剤所持、恐喝、詐欺、発砲事件などが続発していた1996年当時、部落解放同盟京都市協議会事務局長は、わたしの取材にこう答えている。No.156 2008.7.18
奪われた人事権と売買された採用枠(上)〈同和〉という病い(3)
京都市職員の不祥事に歯止めがかからない。底なしだ。2006年度だけで13人、10月だけでも3人の職員が逮捕されている(2006年10月23日現在)。保育所作業員が無免許運転と覚せい剤使用容疑で逮捕されたのを受け、10月20日に緊急に開催された京都市会「市民の信頼回復と服務規律に関する調査特別委員会」の冒頭、北川明委員長(自民党)は、出席した市理事者に向かってこう怒りをぶちまけた。No.155 2008.7.11
結局、何も変わらなかった解放同盟
部落解放同盟京都府連が2006年12月から2007年3月までの3か月間、京都市内の11支部を活動停止処分にした問題について。現時点でも時宜を逸した話題だが、年を越すといっそう論じる意味合いがなくなってしまいそうなので、取り急ぎ、問題の概要のみ指摘しておきたい。No.147 2007.12.31
市職員の犯罪とハインリッヒの法則
京都市の実態は「役人天国」という表現ではやや不正確で、より正しくは「不良役人天国」だったのではないか。市民ウォッチャー・京都は4月26日、「京都市職員の犯罪・不祥事根絶のための提言」を発表した。プロジェクトの一員として、その調査、分析に3か月あまりかかわってきたが、そういった実感を強くしている。No.141 2007.4.29
不祥事問題の説明責任を果たすのか──解放同盟支部活動停止期間終了
不祥事の責任をとった部落解放同盟の京都市内支部の、3か月間の活動停止期間が明けた。この間、同盟京都府連委員長は不祥事問題を自ら調査し、その結果を市民に説明することを約束していたが、それは果たされるのか。No.140 2007.3.11
不祥事の向こうには何があるのか──給食調理員の話から
「職員が不祥事を起こした当局が管理監督責任を果たしていないから。同和行政のせいにするな」と主張する部落解放運動団体の主張の是非。No.138 2007.2.16
「同和採用」と市政を覆う退廃──同和行政“最後”の10年(2)
- 雇用対策としてはじまった同和「選考採用」制度は次第に形骸化し、市政全体を蝕んでいく。「選考採用」者による犯罪続出で明らかになった退廃する京都市。No. 91, 2002.10.13
仕事サボって飲酒、酩酊状態で上司を暴行
- No. 80, 2001.12.25
勤務中包丁で上司を襲っても停職5日だけとは!――暴力市職員と京都市の甘い処分
- No. 77, 2001.11.28
京都市職員また逮捕――市長は真相を語れ
- No. 73, 2001.10.20
京都市懲戒免職処分事例一覧(1996〜2000年度)
- No. 68, 2001.6.14
暴力団と一緒に警官襲撃に参加した市職員
無断欠勤78日でもクビにならない
- No. 67, 2001.6.11
半年で逮捕者3人――まだまだいたジャンキー公務員
同和対策で大量の不適格者を雇用してきたことを認める京都市
- No. 66, 2001.6.8
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